パリ ああ無情

おしゃれじゃないパリの日常

フランスのお受験

日本ではそろそろ願書の締め切りなのかしら。おらこんな村嫌だ〜東京さ行ぐだ♪ ってラストスパートをかけていた頃を思い出すわ。

 

日本に比べれば当地の子供が受ける小中高のお受験は悲壮なものではなくて。

 

自分は高校まで町立! とかせいぜい県立だったから子どもの学校にこだわりは無かったのよ。今でも学校も将来も子どもの身の丈で良いと思っているけど。

ほらガリ勉して良い大学に入ったものの、頭のよろしくない人っていっぱいいて周囲の迷惑じゃない。

恋愛市場という狩場に出て行くにも、容姿や腕力では勝負できない、ちょっとあれなヒトが武装するために実力以上に死に物狂いで頑張って、浪人までして良い大学目指すのはやめて欲しいのよね。

 

話がそれて恨み節になってきちゃったわ。失礼。

当時親しくしていたアメリカ人の奥様がジェッタイ私立ニイレタホウガイイヨと言ってたので、そんなものかと思って私立を受けさせただけ。

 

当地の私立は基本的にカトリックの学校。

私は仏教徒、夫はぬけぬけと無神論者と面接で言ってたけど、合格させてもらえたのよ。

面接時の格好だって何着てたか覚えてないぐらい。親が面談している間に子どもは超簡単な計算をしておしまい。

あれで落ちる人がいたらどんな理由で落ちるのか知りたいぐらいよ。

 

今回は大学受験だから、この超学歴社会、アメリカン・ドリーム一切なし、証書だけでその後の人生が決まってしまう事実を受入れ、宮沢りえの様に褌を締め直しているって訳。

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インターネットもない時代に郵送で大学案内もらってた私としては、学校からの案内を読んで至れりつくせりなんでびっくりしたわ。

 

当地では高校卒業免状さえあれば、選ばれるかどうかは置いといて希望の大学に出願出来るの。インターネット上の統一プラットフォーム上で10校まで無料で登録できるんだって。

選考はそれまでの成績(毎日が受験勉強)、共通試験の結果、志望動機から。公然の秘密だけど出身校により下駄を履かせてもらったりと、既にどの中、高校に行っていたかで既に未来が決まっているような気がしないでもないわ。

 

ゴーンも卒業したようなグランゼコールと呼ばれる高等大学校に行くにはプレパと呼ばれる期間を2年経なきゃいけないけど、マクロンのように大学から横入りする方法もあるみたいで、現在子どもより必死になって教育システムを研究しているところよ。随分のんびりだわ我ながら。

研究結果はおいおい発表するわ。

 

因みに当地ではゴーンが最高学府のポリテクニーク出身とは口が裂けても言わないわ。

なぜかと言うと、彼は外国人推薦枠で入学したから。これまた有名な話だけどフランス人は嫉妬深いのよね。

普段は博愛とか言ってても、外国人が自分たちの領域を侵そうとすると途端に意地悪になるのよ。職場でもそう。

 

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