パリ ああ無情

おしゃれじゃないパリの日常

Swallow

どなたか土を食べたことある人いるかしら?

異食症がテーマの映画を見てきたわ。妊娠中に、氷や土を食べる症状が出る人がいるっていうのは知ってたけど。

 

異食症(いしょくしょう、: pica)は、栄養価の無いものを無性に食べたくなる症候。食する対象は土・紙・粘土・毛・氷・木炭・チョークなどが挙げられる。小児と大人の妊婦に多い。picaとはラテン語カササギを意味する。カササギは何でも口に入れることから名づけられた。

 

当地では上映一週間前から地下鉄構内にポスターが張られるんだけど、一面ピンクの背景に、ブロンドの今風顔の女の子がただずむおしゃれさに唸って、ジャケ買いならず、ジャケ映画鑑賞してきたところなの。

 

スリラーらしいという以外にはほかの予備知識はなく、怖いもの見たさで見に行ったわ。

どこを切っても、色も構図もそのまま写真集になるような、ソフィア・コッポラが嫉妬しそうな素敵な写真だったわ。

 

お話はよく言えば予定調和を許さない、悪く言えばまとまりがなくて、しりすぼみ。落語の三題噺ではないけれど、新人監督が格差婚、異食症、レイプ、トラウマ、移民、再生をキーワードに作ったらこうなりました、というような感じ。

物語を詰め込んだものの消化不良ってとこかしら、異食症だけに。

 

私が受けたメッセージは、想像もできないことが密室の女子トイレの中で起こっていても不思議ではない、ということ。

打ち上げ花火下から見るか、横から見るか、ではないけれど、前から拭くか、後ろから拭くか問題、トイレットペーパーで鶴を折ってから拭く人もいるかもしれない、など。

 

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川を望む高台のプール付きのモダンな住宅に住むリッチな若夫婦、夫はファミリー企業の社長になることが決まり、ブロンドの肉感的な妻はすぐに妊娠。妊娠を祝う家族だけの食事会で、妻が氷をがりがりかじりだすところから不穏な空気が流れだす。

最初はビー玉、ピン、釘と飲み込んでいるうちに、エコー検査で引っ掛かり、夫婦の仲が危うくなり、体裁をつくろう義父母が精神病院に連れて行こうとしてからの、、、。

 

あとは見ていただくとして。ヒッチコックだったら第一級のサスペンスに仕立て上げたのかしらん。

 

私映像の記憶力が良い方で、もしやこの監督、ガーリーなクローネンバーグ目指してるの❓ と思わせるシーンがあって。

あの頭爆発シーンじゃないことは確かよ。((((;゚Д゚)))))))

 

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