パリ ああ無情

おしゃれじゃないパリの日常

おこもり生活 10日目 カミュの『ペスト』

カミュの『ペスト』を読んでいるわ。

以下ペストからの引用。

 

ペストは兵士、修道者、あるいは囚人など、すべて集団をなして生活する習慣を身につけた人々に対して特に猛威を逞しくするように思われた。

 

一般的なかたちでは葬儀の礼式というものは廃止されていた。

看護人や墓掘り人も、多くのものがペストで死亡した。

 

あらゆる経済生活の組織を破壊し、相当多数の失業者を生ぜしめた。

 

引用終わり

 

 

ペスト (新潮文庫)

ペスト (新潮文庫)

  • 作者:カミュ
  • 発売日: 1969/10/30
  • メディア: ペーパーバック
 

 

現状と酷似していて怖いぐらいよ。

イタリアでは宗教従事者が70人近く亡くなっているし、ただでさえ過密状態の刑務所で、コロナの感染が確認され、蔓延しないよう散歩も禁止で受刑者のストレスも溜まっているらしいの。

 

 そこで法相が特例措置として刑事施設収容者のうち軽犯罪者を対象に5000人ほど出所させる見込みらしいのよ。

 

刑を侵していない私たちだって狭い家に閉じ込められているのに、塀の中の面々のことなんか二の次でいいんじゃないの?

コンプラのご時世そうはいってられないのかしら。

白か黒か、味噌もク◯も一緒って、振り幅の大きい対応は頭のよろしくない人がすることよ。

 

医療従事者も亡くなったり、感染の恐怖から理解の無い隣人の嫌がらせを受けたりしているみたい。

 

首相がはっきり集会は禁止、葬式も禁止って宣告していて、一時的な失業者は増えるばかり。

最後まで読み進むのが恐怖だわ。

 

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フランスの桜は八重桜。

 

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