パリ ああ無情

おしゃれじゃないパリの日常

1917 命をかけた伝令

よくお金をかけてこんな薄っぺらい映画がとれるわ、って久々に思ったわ。

長回ししたら批評家受けって、何なのそれ。楽屋受けの自己満ではなく、素人のBbaに受けなかったらダメよ。

 

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『1917』、第一次世界大戦が舞台よ。

二人の伝令が作戦停止命令を進軍する仲間の部隊へ届けるため敵の陣地を突破するというプロットのみ。

 

子どもに誘われて何の予備知識もなく行ったんだけど、金と時間を返せって思ったもの。

10分ほどで描き切る様なエピソードを2時間ですか。

ドローンやインターネットのない時代に伝令は大切な役割だったことはよくわかるわ。でも主要人物は地味顔の男ほぼ一人、人物描写なんてまるっきり無視、場面ごとに出てくる敵や難問を解決して、クリアしたら次に進むって、RPGゲーム

さすがに走れメロスだけじゃ無理があるのか、無理やり入れたような人類愛と兄弟愛のエピソードが挿入されてて、またそれが逆効果なのよ。

サム メンデス監督、『アメリカンビューティ』ではあんなに楽しませてくれたのに。

 

最後に監督の家族へ捧げられたってことがわかるテロップが出るの。

他人の子どものビデオを延々と見せられる時の気持ちと同様よ。全然感情移入できなかったわ。

 

戦争映画もいろいろ見たけれど、今回ばかりは何も得られなかったという残念なオチよ。

 

反対にクリント・イーストウッド他の偉大さがわかったの。

 

色々と考えさせられる戦争映画。

 

 

 

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