パリ ああ無情

おしゃれじゃないパリの日常

パラサイト 半地下の家族

 

オバマさんが2019年のベスト映画に『パラサイト 半地下の家族』を選んでて嬉しくなったわ。

自称映画好きとしては去年見た映画の中で圧倒的ベストワンね。格差や貧困層を描いたヨーロッパ映画も沢山あるけれど、エンターテイメントに昇華していないからドキュメンタリー見てる方がマシと思っちゃうのよね。『ダニエル ブレイク』とかさ。あらどちらもパルムドール受賞してるわね。

それに比べてパラサイトはユーモアもあるし物語がどちらに転ぶか分からない、ゾワゾワの連続! 雨の中執事のおば様が忘れ物を取りに来てからの怒涛の展開。最後なんてあっけにとられちゃった。

後付けの知識だけど、北と南で米露の代理戦争をしていた1970年代、シェルターを兼ねた半地下の家が作られて、後に低所得者たちが住み続けたという背景と、シェルター付きの現代の高級住宅とが繋がっているらしいのね〜。豪雨の中、山の手から下町まで坂道を駈け下るシーンも最高!兵役があるからこそのモールス信号解読もね。

 

ポン・ジュノ監督はいろんな映画を引用して映画好きにも目配せしてるのがいいわ。

フランス映画ではシャブロルの『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』に影響を受けているでしょ。文盲を隠してブルジョワ家庭のお手伝いさんをしている女性と類友が家族全員を皆殺しにするまでを丁寧に描いている作品で大好きなの。

 

 

思い出したけど、大学の講義でフランスには文盲が11パーセントしかいないと教授が自慢げに話しをしていてアジア人同士で目を合わせあったわ🤭

 

今年も映画たくさん見るわよ〜

 

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