パリ ああ無情

おしゃれじゃないパリの日常

おこもり生活 13日目 頭の中ではこの身は自由

もうすぐ軟禁生活2週間ね。

軟禁生活を10年以上も耐えたアウンサンスーチーさんに想いを馳せているわ。

記憶の中のイメージでは、彼女は湖畔の広大な敷地に住んでいたような気がするから、狭いアパートに住んでいる一般庶民とは一緒にされたくないと思うけどね。

 

マリー・アントワネットも斬首前は、子どもたちにも会えず、塔の狭い一室に1人で閉じ込められていたし。

と、高貴な夫人たちに自分を寄せて行くスタイル。

 

世界一貧しいウルグアイの大統領(失礼ねこの名称)ホセ・ムヒカさんだって、南アのネルソン・マンデラさんだって、反体制な思想のせいで監禁され、長い間自由を奪われていた後復活を遂げたじゃない。

と、世界的な偉人に自分を寄せて行くスタイル。

 

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ヨットや筏で遭難した人たちに比べたら食べ物も飲み物もあるし、清潔でいられるわ。

なんてったって側に愛する家族もいるのよ。

と、漂流者にマウントして行くスタイル。

 

頭の中ではこの身は自由だし、外部とも接触可能よ。

 

頭にウジが湧き出したのかって? そうかもしれないわ。

 

ある種の監禁状態を他のある種のそれによって表現することは、何であれ実際に存在するあるものを、存在しないあるものによって表現することと同じくらいに、理にかなったことである。

ダニエル・デフォー

『ペスト』の冒頭より引用

 

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