パリ ああ無情

おしゃれじゃないパリの日常

日本人シェフのフレンチ

パリに日本人のお友達が来たら迷うことなく日本人シェフのフレンチレストランに連れていくようにしてるわ。

なんていうのかしら、そんなはず無いのに、昆布出汁きいてるのっていうぐらい料理に旨味とコクがあるから。

 

来仏したばかりの頃はアラン・デュカスプロデュースとかのフレンチを有難がってたけど、所詮肉嫌い、だんだん有り難みも無くなって、外食といえば自然にタイとか日本食とかになっていったのよ。

 

でもここ最近の日本人シェフの頑張りには眼を見張るものがあるし、繊細で美味しいから色々開拓している途中。

 

そんな中、老BBA心ながら、勿体ないなと思うところがあり。。。

 

その日は昔お世話になった方がパリにいらっしゃってて、じゃあご一緒にディナーでもって。

常々行きたかった日本人シェフのレストランに行ったのよ。

2回転しても満席で地元のフランス人にも認められている感じがしたわ。

 

料理もワインも美味しかったし、接客はパーフェクトだったんだけど、ただ残念だったのはレースのカーテンが破れたまま、夜でいい値段するのにテーブルが裸だったこと。小学校の教室でご飯食べてるんじゃ無いんだから。

 

二人で200ユーロ以上も払ったらやっぱり雰囲気にも物申したくなるもの。

 

いくら料理が美味しくても接客が気持ち良くてもそこで損をするのはもったいない。

ヨーロッパは体裁を気にする土地なんだから。

 

バベットの晩餐会でも見て勉強してちょうだい。

バベットが受け継いだ全財産を叩いて村の貧しい老人達を招待するの。

普段はボロを着ている人たちがここぞとばかりに正装するのよ。

GAPを着た会社代表なんて有り得ない、それが欧州というものなのね。

 

そういえば主演女優つい2カ月ほど前亡くなったわ。

クロード・シャブロルの奥様だったひと。

 

 

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