パリ ああ無情

おしゃれじゃないパリの日常

ゲームの規則

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ジャン・ルノワールの作品を重い腰を上げて観たわ。

下らない映画を見る暇があったら名作を見ようキャンペーンよ。

電通の力を借りずに自分一人だけでやってるの。すごいでしょ。

 

カイエ派が発見した作品だけに、あまり面白みはないのに、なにかと引用されていたり、知識人のベストに挙げられている作品なのよね。

 

一言で言うと上流階級の人々の恋の駆け引き、恋のさや当て。どこぞの俳優ではないけれど、不倫は文化です、ってなわけで。

食べて行くために働かなくても良いとなると、退屈しのぎに恋愛ゲームでもしたくなるものなのかしら。

有り余る富を持ったことはないけど、有り余る時間があった学生時代のサークルの人間関係に一番近いと思ったわ。

くっついたり離れたり、寂しさを紛らわせてくれるんだったら誰でもよかったり。

良い友達のふりして近づいて懇ろになるのを狙っていたり。

 

現代の子女は生身の人間に興味がないんだってね。三十代で性体験のない人が沢山いるとかいないとか。

 

何が言いたいかと言うと、ゲームには規則というものがあって、不倫は勝手にすれば良いけど、他人の家庭は壊しちゃいけない、ってことかしら。

それが主旨かどうかともかく、他人の家庭に割って入ろうとした人が一番馬鹿を見てたわ。芸能人の皆さん然り。

 

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