パリ ああ無情

おしゃれじゃないパリの日常

コンビニ人間

数年前たまたま読んでいた文藝春秋に掲載されていた芥川賞受賞作品をたまたま読んでなに、これ、おもろ、と思ったものが仏訳されていたので子どもに買ってあげたの。

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コンビニ人間 (文春文庫)

 

 

薄かったから一日で読んだみたいで、日本人の同調圧力が面白いと言っていたわ。

 え、それブラックユーモアなディストピアの話なんだけど? 日本人って一括りにされちゃうのかしら? 仏人が仏語に訳されているのを読んだら、日本人あるある話になっちゃうの?

人類の大多数は迎合の罠にはまっているとか壮大な哲学の話になってたりして。

 

私も幼い頃はフツーの程度が何かわからず、友達の家に電話をかけるにも紙に書いて失礼の無いように、喋るというより、読んでいたわ

不気味な小学生だったみたい。

 

だから自分をコンビニマニュアルにあてはめればフツーの人と同調できる、コンビニを中心に生活するっていうストーリーが作り話には思えないのよね。作家の体験記でしょう。

なんて、こう思うか思わないかがコンビニ人間か否かのリトマス試験紙のような気もするけど。

 

パリにはコンビニは無いけどイスラム系の方々経営の深夜営業のSupérette があって、最近セドリック・クラピッシュ監督の映画『Deux moi』(ふたりの自分)の舞台になったばかり。

コンビニもSupéretteもヤングのプラットフォームで間違い無いわね。

 

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