ジョジョ ラビット
アーンナチスの将校達が英語を喋ってるってとこから、もう冷静でいられなかったわ。アメリカ映画とは相性が悪いわ。
主人公の男の子が精神的に不安定だとかいう前提もなしに、ヒットラーがイマジナリーフレンドって見せられても、はいそうですかとはならないわけよ、いい大人は。
悪そうに見えて実は良い人とか、危機一髪を知恵で乗り越えていくとか、ワンパターン過ぎて、居心地が悪いというか、上映中もう心ここにあらずだったのよね。
素敵な当時の家具ぐらいしか観るものがなかったのよ。ベルリンなんかいまだにこんな感じだとは思うけど。
敗戦国側を舞台にするとドラマチックに描くことはできない縛りがあるとしても、コメディタッチである必要あるのかしら。同じようなタッチだったらウェス・アンダーソンに監督させればよかったのに。
設定は突飛なのにストーリーが予定調和過ぎてダメだったわ。
世間の評判が良いだけに自分のひねくれ具合が落ち着かないんだけど。
同じ少年目線ならロッセリーニの『ドイツ零年』でも見直すことにするわ。