パリ ああ無情

おしゃれじゃないパリの日常

文体について

当地では『目は胃袋より大きい』って表現があるんだけど、私の場合は『目は脳より大きい』、って訳で、本を読み終わる前から買ったり借りたり。

 

大作家様でも一般ピーポーでも、文は人なり。

私子供の頃江戸川乱歩が好きだったからかどうしても『今から始まる物語は・・・』とかなんとかnarrative 調になっちゃうのよね。

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ブログなんか読んでても、文体のある人は、あれ、この人星新一やハルキ ムラカミが好きなのね、とか影響が見られるわ。

 

私が若い頃は蓮實重彦調の映画評論とか金井美恵子風辛口エッセイとかなんかたくさんあったような気がするけど、まだしたり顔で亜流な映画評論とかしている人はいるのかしら。いたら本多勝一に一喝してほしいわ。

 

修行不足により哀しいかな、フランス語の本を読んでいて文体を感じることがまだ出来ないの。

時々レイモン・クノーの『文体練習』を引っ張り出してはふむふむ勉強した気になっているんだけど。

 

「バスに乗っているとき、首が長く奇妙な帽子をかぶった男ともう一人の乗客との口論を目撃する。2時間後に、同じ人物がサン・ラザール駅前で友人から『オーバーコートにもう一つボタンをつけるべきだ』と助言されているのを見かける。」という1つのストーリーを99通りの異なる文体で描いている。

 

日本のオタク界で、もしも〇〇がカップ焼そばのつくり方を書いたら、ってのが流行ったけど、クノーのパロディみたいなものよね。

そこでからかわれている作家こそ、文体があるという証拠でしょう。

 

 

Exercises in Style

Exercises in Style

  • 作者:Raymond Queneau
  • 出版社/メーカー: New Directions
  • 発売日: 1981/02/01
  • メディア: ペーパーバック
 

 

 

文体練習

文体練習

  • 作者:レーモン クノー
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 1996/11/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

それはそうとケータイって少年探偵団の7つ道具のうちの鳩のピッポちゃんと隠しカメラやらなにやらが一緒になったスーパー探偵道具じゃない?

 

ケータイのせいで積ん読がなかなか減らないわ。

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