Play Time ジャック・タチ
ジャック・タチの『プレイタイム』を見たわ。シャレオツだけど、途中からしんどくなって最後まで観ていなかったので、暇に開かせて再度トライしたわ。
まだ70歳じゃないけど、外出禁止を忠実に守っているのよ。
1958年公開当時は近未来都市でのおはなしとして見られたんでしょう。ヴァンセンヌの森に街を丸ごと再現して撮影したものの、興行成績が振るわず、タチは破産の憂き目にあったらしいわ。
21世紀に観ると、あれこれ15区のフランソワ・ミッテラン図書館の近くで撮ったの?
っていうぐらいフツーの街にしか見えないわよ。
話なんかなく、近未来の街にアメリカ人の団体旅行者が到着、そこにぼくの伯父さんに扮したタチが現れ、見本市を見学したり、バーレストランで踊り狂ったりと、カフェで人間ウォッチングを楽しむように観る映画っていうの?
ドリフをお上品にオシャレにしたような、大爆笑ではなく、微笑程度のギャグを見逃さないように。
笑えなかったのはモダンな機械を操作するのにボタンが多過ぎて往生するところ。
やだわ、これ東京の地下鉄での私じゃない。
日本人の私でも訳わからないんだからいわんや外国から来た旅行者をや。
最後は街全部が遊園地に見えるような茶目っ気のある演出で、なかなか楽しめたわ。
BGMならぬBGF(バックグラウンドフィルム)として流すのにいいんじゃないかしら。