おこもり生活 6日目 ラクダが針の穴を通るより難しい
LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)のベルナール・アルノー会長が自社の工場で抗菌ジェルの製造に乗り出したらしいわ。
この方、社会党が政権をとった時、富裕税から逃れるため、税金の安いベルギーに籍を移そうとして国民から総スカンを喰って以来、半焼したノートルダム寺院に寄付をしたり、社会貢献に勤しんでいる印象。
それ自体は素晴らしいこと。
西洋には金持ちが天国に行くのはラクダが針の穴を通るより難しいということわざがあって、そのためかどうかは知らないけれど、お金持ちが死後は自分の財団に全財産を寄付したり、というのをよく聞くでしょ。
特に当地は王様をギロチンにかけたぐらいの市民革命があったからか、お金持ちが嫉妬や恨みを買わないように、何か国にお金が要りようになると、自ら損する役を買って出るというわけ。マクロンさんのお友達がマクロンさんをサポートしているようにも見えるけど。
日本の、家が建つとお金入りのお餅を撒くのと同じね。これも隣人の嫉妬を鎮める先人の賢い知恵らしいから。
平社員はお土産を配らなくても何とも思われないけど、課長以上がお土産なしだとケチ呼ばわりされるのもそうだわ。
レベルはそれぞれ違うけどノブレスオブリージュってやつよね。
市民が蜂起したら真っ先に矛先を向けられる人たちは特権階級ってなわけで、アルノーさん、情けは人のためならず、自分のため、ってわかってらっしゃる。
今日は抗菌スプレーを使ってありとあらゆるドアノブを綺麗にしたわ。