パリ ああ無情

おしゃれじゃないパリの日常

フランスについてのエセー

出版界も生き延びるのが大変な様ね。

ただでためになる話がインターネット上ではゴマンとあるし。

外国住まいのエッセイはまだ人気があるのかしら。

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フランスについてのエセーで好きなのは、古いものから永井荷風先生のフランス物語。パリでは無くリヨンでの滞在。作家になる前はは銀行の駐在員だったのよね。

 

金子光晴のエセー。ナイナイ尽くしでやりきれないんだけど、浮気性の妻との関係が一片の小説みたい。

14区のダゲール街といえばアニエス・ヴァルダよりこっち。 

 

林芙美子のパリ日記は凄くつまらなかったわ。舞台が九州や尾道だとグンバツに面白いのに。

 

森茉莉、森村桂先生のエセーは滞在期間が短いのにも関わらず、凡人がうん10年住んでも体験しない様なことや、洞察できない様なことを書いてらっしゃっていて、さすが作家になる様な方はすごいと唸らせてくれるのよ。

お二人とも晩年は寂しかったのよね。

こういう才気ある女性は敬遠されるのかしら。

 

現代に飛んで早川雅水先生のエセーはベーシックで渡仏前に読んだらすごい勉強になったわ。

戸塚真弓さんの住居やワインに特化されたエッセイもためになるし。

 

番外編でパリジャンと思って結婚したら、ただの貧乏なオタクでしたってフランス人観察日記は内容は悲惨なはずなのに爆笑ものだったわ。

 

モンテーニュの様に自分さえコケにする批判精神があるのね。

 

 

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